「よろしくお願いします」にぴったり一致する英語はありません。英語では、その場面で本当に伝えたいことを具体的に言います。初対面なら Nice to meet you. 、一緒に働く相手なら I'm looking forward to working with you. 、何かを頼んだ後なら Thanks for your help. 、メールの結びなら Best regards, が基本の形です。
「よろしくお願いします」は、これから先の関係や、相手の好意をまとめてお願いする言葉です。何を「よろしく」なのかは言わず、場面と関係が意味を補います。英語にはこうした万能の決まり文句がなく、感謝、期待、依頼のどれなのかを言葉にする必要があります。
直訳しようとして出てきがちなのが Please treat me well. や Please be kind to me. です。文法的には正しくても、英語話者には「ひどい扱いをしないでください」と頼んでいるように聞こえ、少し不安げで不思議な印象を与えます。 I'm in your care. も同じで、英語では病院や介護の場面を連想させることがあります。
| 場面 | 日本語 | 自然な英語 |
|---|---|---|
| 初対面のあいさつ | はじめまして、よろしくお願いします | Nice to meet you. |
| 自己紹介の締め | どうぞよろしくお願いします | I look forward to getting to know you all. |
| 新しいチームに入る | これからよろしくお願いします | I'm looking forward to working with you. |
| 仕事を頼む | よろしくお願いします | Thanks so much for your help with this. |
| 確認や検討を頼む | ご確認よろしくお願いします | Could you take a look when you have a moment? |
| メールの結び | 引き続きよろしくお願いいたします | Best regards, |
| 年始のあいさつ | 今年もよろしくお願いします | Happy New Year! I look forward to working with you this year. |
| 引き継ぎの紹介 | 後任の田中をよろしくお願いします | Please welcome Ken Tanaka, who will be taking over from me. |
初対面では Nice to meet you. で十分です。相手が先に言ったら Nice to meet you, too. と返します。少していねいにしたいときは It's a pleasure to meet you. も使えます。
大勢の前での自己紹介を「よろしくお願いします」で締める習慣は、英語にはそのまま移せません。名前、仕事、ひとこと前向きな言葉を言って終えるのが自然です。たとえば次のような形です。
最後の一文は、日本語の「よろしくお願いします」が持つ「これから仲良くしてください」という気持ちに近い役割を果たします。
何かを依頼した後の「よろしくお願いします」は、英語では感謝の言葉に置き換えるのが基本です。
| 英語 | ニュアンス |
|---|---|
| Thanks for your help. | もっとも一般的で、どんな相手にも使える |
| I really appreciate it. | 感謝の気持ちを強めたいとき |
| Thank you in advance. | 先にお礼を言う形。相手に断る余地がない印象を与えることもある |
| Let me know if you have any questions. | 質問があれば聞いてください、と相手を気づかう |
| Please let me know if this works for you. | この内容で問題ないか確認したいとき |
Thank you in advance. は便利ですが、まだ引き受けてもらっていない依頼に使うと、相手がやってくれることを前提にしているように受け取られる場合があります。迷ったら、依頼の文を Could you…? や Would you mind…? のような丁寧な疑問文にして、 Thanks! と短く添えるのが無難です。
日本語のメールは「お世話になっております」で始まり、「よろしくお願いいたします」で終わるのが定番です。英語のメールにはこの二つに当たる決まり文句はなく、書き出しは名前へのあいさつ、結びは短い締めの言葉で十分です。
英語のメールで「お世話になっております」を Thank you for your continued support. と毎回訳して入れる人がいますが、毎回続くとやや重たく感じられます。実際に何かでお世話になったときだけ、具体的にお礼を言うほうが自然です。
「ご家族によろしくお伝えください」のような、第三者へのあいさつは英語にもあります。 Please say hi to your family. 、少していねいに Please give my regards to your family. と言います。こちらは日本語とほぼ同じ感覚で使える、数少ない「よろしく」です。
決まり文句を一つ覚えるより、場面ごとに「本当は何を伝えたいのか」を考える習慣をつけると、英語の言い方は自然に出てくるようになります。新しい職場や旅行先のホテルを想定して、 PollyStop の音声チューターとの会話で今日の表現を声に出して練習してみてください。
文法的には正しいのですが、英語話者にはひどい扱いをしないでくださいと頼んでいるように聞こえ、不思議な印象を与えます。初対面なら Nice to meet you. 、一緒に働く相手なら I'm looking forward to working with you. のほうが自然です。
Best regards, や Kind regards, が一般的です。依頼をした後なら、その前に Thanks for your help. や Please let me know if you have any questions. のような一文を入れると、日本語の「よろしく」に込めた気持ちが伝わります。
失礼な表現ではなく、広く使われています。ただし、まだ引き受けてもらっていない依頼に使うと、相手が断れない雰囲気を作ると感じる人もいます。気になる場合は、丁寧な疑問文で頼んで Thanks! と短く添えるのが無難です。
I look forward to working with you all. や I'm really excited to be here. のような前向きな一文で締めるのが自然です。職場なら Please feel free to come and say hi. を加えると、話しかけやすい印象になります。